毎日、眠れていますか?ある国際比較調査では、「最も寝ていないのは日本の女性」という結果が出ています。特に寝ていないのは40~60代。専門家は、家事負担の偏りや日本社会の「美徳」が背景にあると指摘します。
これは、3月4日付けの朝日新聞に載っていました。
経済協力開発機構(OECD)の調査(2021版)では、日本人の平均睡眠時間は7時間22分で、33ケ国中、最短であり、男性より女性の方が13分短かったようです。これは、日本を含む6ケ国だけの傾向でした。
偏る家事の負担
日本人の睡眠時間が短いのは何となく知っていましたが、女性の方が短いんですね。
なぜ、日本の女性の睡眠時間は短いのか。
指摘されるのが、家事負担の重さらしいです。
例えば、国の21年の社会生活基本調査で6歳未満の子がいる共働き夫婦の家事関連時間を見ると、
妻は6時間33分
夫は1時間55分
これは、「外で働く女性は増えたが、日本の夫の家事労働時間は先進諸国と比べてもまだまだ驚くほど短い」と指摘していて、妻が睡眠時間を削って、家事時間を捻出していると専門家はみているそうです。
私は、長女を15年前に出産し、出産後は、母も専業主婦であったように、家と子どもは女性がみるべきだと信じて疑わず、またどうしても続けたい仕事でもなかったので、きっぱり仕事は辞めました。
また、辞めさせてもらえる環境に、夫に感謝でした。
ところが、専業主婦になり、出産後、四六時中、赤ちゃんといるのは大変…一人になりたい…大人としゃべりたい…仕事に行ってた方が楽なのでは…と思ったこともしょっちゅうでしたが、実家は遠く、子供もしょっちゅう熱を出し、夫も平日は仕事が忙しく、早くて22時頃の帰宅でしたので、とてもじゃないけど、働ける環境ではありませんでした。
なので、状況は全然違うとはいえ、この新聞の夫の1時間55分の家事時間は、とても長く思いました(笑)。
家にずっといて、ストレスを感じましたが、発想を転換して、こんなに可愛い時期に、成長を見逃すことなく、見守ってあげれる環境でラッキー、働いていない分、何かあれば実家にも子供を見せるために帰りやすく、同じ年代の子供がいる友人と気軽に会える、働かずに生活出来ている環境に夫に感謝と思えば、だいぶ気が楽になりました。
もうちょっと、平日に育児や家事を手伝ってくれれば…と思ったこともありましたが、仕事で忙しい夫が、子供の成長を平日にあまり見れないのが可哀想だなと夫の立場から考えると、可愛い時期にしっかり見守れるこの境遇はラッキーなんだなと、育児を楽しむようにしました。
そうなったのも、松本ぷりっつさんの、「うちの三姉妹」のおかげかもしれません😀。
3人の子供の育児を漫画やブログで描いてらっしゃって、分かる分かる!…という大変なことを、笑いに変えていらっしゃって…。
それで、違った視点から子供たちも見れて、とても励まされました。
その後、専業主婦を10年経て、やっとパートで働きだし、今は6時間の時短社員で働いていますが、子供が大きくなったとはいえ、やはり毎日働くことは大変。
病気もするし(特に次女)、コンタクトが必要、歯の矯正をする、ニキビが気になる、ケガをした…など、しょっちゅう、病院をはしごしています。
眼科・歯科・皮膚科・整形外科…などを上手にローテンションしてます(笑)。
仕事から16時に帰宅して、習い事の送迎や、友人宅への付き添い、病院通いに明け暮れ、フルタイムで働いてる人はどうしてるんだろう…と心の底から尊敬します。
働く時間を考慮して、習い事なども上手に組まれているんでしょうね。
フルタイムで働くよう、職場から再三言われていますが、まだまだ考えられません💦。
うちの場合は、長女を出産後からずっと、平日はほとんど夫に頼ることはできないため、アテにしてるとしてもらえなければイライラするため、一人で動くようにしてきました。
それでも、夫に早く帰ってきて、もう少し手伝ってくれれば…と腹が立つというよりは、責任ある立場になり、仕事でいっぱいいっぱいなのは分かるし、土日など余裕があれば、家のことや子供たちの相手も良くしてくれので、日本の社会の在り方がまだまだ、女性が家を守り、男性は残業してでも仕事をするべし…という考え方なんだろうなと思います。
そこを変えなければ、少子化も良い方向に向かないし、日本の女性の睡眠時間が短く、家事労働時間が長い…という現実も変わらないんだろうなと私は思っています。
それでも、30代あたりになると、割り切って、残業せずに帰ったり、育児休暇を取ったりする人も増えてきているんだろうなというのも感じます。
先日、30代の結婚5年ほどで、お子さまがお2人いる営業の男性(Aさん)と話す機会がありましたが、その方の奥さまは現在、育児休暇中で家にずっといるにも関わらず、育児と夕食以外の家事はAさんがするようで、Aさんは21時に帰宅すると、奥さまとお子さまの夕食後のお皿洗いと洗濯から始まり、出勤前は、朝食を作って出るようです。
休日は、夕食も含めてほとんどの家事を引き受けているようです😮。
時代も変わったなと心底、びっくりしました。
そんな家庭ばかりではないと思いますが、奥さまも育児休暇が終わったことを想定して、今から家事などを分担しているようです。
今の30代の方が上に立つようになれば、社会ももう少し変わるかもしれないですね。
「寝ず働く」美徳
朝日新聞の記事に戻りますが、約50年前の調査でも、夫より妻の睡眠時間が短かったのですが、研究室のメンバーは全員男性で、その結果に対して、誰も問題だとは感じなかった…とあります。
「皆、妻の方が早く起きて朝食の支度や家事をする文化で育ち、驚きがなかったのだと思う」
とのこと。
しかし、欧米など10ケ国と比較した結果、有職既婚女性の睡眠時間が短い国は他にもありましたが、専業主婦(無職既婚女性)の睡眠時間が有職の夫(有職既婚男性)よりも短い国は日本だけでした。
年代別にみると、平日に最も寝ていないのは
50台女性で6時間36分
60代女性(6時間52分)
40代女性(6時間53分)
と続きました。
これは、中高年女性の場合、家事や育児、介護に加え、仕事でも要職に就く年代になって忙しいといった社会的要因もあるようです。
専門家は、「日本では、『寝ずに働くのが美徳』という意識が今も強くあるように感じる。
成人なら7時間は眠らないと心身に不調が生じ、よい仕事にもつながらないことがもっと理解されてほしい」と言っています。
うちに限っては、私は、22時までに次女と寝るようにし、ヨガやお弁当作り、朝食作りをするのに、朝5時に起きるようにしているので、寝不足を感じたことはそこまでなく、7時間をキープしています。
アラフィフなので、体力ももちません😂。
夫に限っては、23時ごろ帰宅し、就寝は1時ごろでしょうか(私は寝ているので細かい時間は知らない😅)。
朝、6時に起きてくるので、5時間ほどしか寝てないのではと、夫の身体のほうが心配です。
なので、平日の夫の家事時間はほぼ0時間ですが、遊んでるわけでもなく、真面目に仕事をしてこの睡眠時間なので、日本の社会が変わらなければいけないのと、また、ライフワークバランスを一番に大切にしたいと思っている私にとって、そのあたりのストレスは夫にはないのかなと心配になりますが、夫も仕方ないというのと、仕事も好きなんだろうなと、勝手に想像しています。
もう50台ですし、身体は本当に大切にしてほしいなと思います。
私と同年代の夫なので、60歳で、やっと、次女が20歳ですからね😅。まだまだ2人で健康に気をつけて元気で過ごさないと!
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