見習いたい義理の母~嫁と姑~

暮らし

13回忌を終えて

先日、義理の母の13回忌でした。

病気がちだった義母は、長女が3歳、長男が1歳の時に、肺炎で亡くなりました。

67歳でした。

義母が次女を見てもらうことは出来なかったですが、次女が産まれた直後、義母の親戚から、義母にそっくりだと色んな方に言われたので、生まれ変わりかもなと思ったものです。

初めて夫の実家に行ったときのこと

私が初めて義理の母にお会いしたのは、夫と付き合い始めて、2年ほど経った28歳のころ。

夫の実家で義母に会いました。

ドキドキしましたが、義母は夫が私を呼んでいた呼び方で、最初から〇〇ちゃんと親しげに呼んでくれ、緊張もすぐにほぐれました。


結婚してからも、私を娘のように接してくれ、「娘が出来て嬉しい」と言ってくれたのは今でも覚えています(夫は2人兄弟なので)。


実家に行っても、夫は2階のパソコンの部屋に引きこもり、なかなか下りてこないので、私は義理の母と2人でダイニングで話す機会が多く、義母は、頭の回転が早く、お話しがとても上手で、あっという間に時間が過ぎました。

義母の病気

義母が病気がちだったというのは、私が夫と出会う前、義母が50歳の時(夫が大学生のころ)に、末期の喉頭がんになりました。

大きな病院で、放射線治療や何度も大きな手術をして乗り換えましたが、その手術の後遺症で、胆のうがなくなったり、食べ物を飲み込むのが難しかったり、息をするののもしんどい時もありましたが、私と会う時は、そのしんどさを出さずに、いつも明るく接してくれました。

手術が大変だったことも時折り明るく話してくれ、家族全員、もう無理かなと覚悟したという話しも聞きました。

義母の見習いところ

義理の母の尊敬するところ、見習いたいところはたくさんありますが、まず、

(息子)より私のことを1番に気にかけてくれた
というところです。

もちろん、息子である夫が一番に可愛いと思いますが、そういうのを尾首にも出さず、必ず私に、「〇〇ちゃん(私)はどうしたい?」と聞いてくれました。

夫に聞いてみましょうか…と言っても、

「〇〇(夫)には聞かなくて良いのよ。あなたがそうしたいならそれでよい。」

…と、どんな時も私の意見を立ててくれました。

電話をしても、最後に夫と代わりましょうかと言っても、

「○○(夫)はいいわ。(笑) あなたと話せて良かった。」

…と電話を切ることもしょっちゅう 笑。

賢い方だなと、今でも思うし、もし息子にお嫁さんが出来たなら、そういう母でありたいと思います。


長女が産まれた時も、義理の母の時代の育児を押し付けることがなく、今の時代の育児を色んな方に聞いて、今はオムツをゆっくりとるみたいね…など、私の育児のあり方を否定することなく尊重してくれました。

ただ、優しいだけでなく、リンとした厳しさもあり、子ども(孫)が悪いことをした時はしっかり叱ってくれ、教育の方法など導いてくれたこともありました。


もし今も健在なら、どんなに心強かったか。

ゆるい私の育児を叱り飛ばしてくれたか(笑)、褒めてくれたか、どんな風に声をかけてくれたかな、孫の成長をどんな風にみてくれたかな、教育のことで相談したかったな。。。など思います。


義母は、身体は常にしんどそうしたが、顔を出した時は、お腹いっぱいになるまで、もう食べられないというほどご飯の準備をしてくれ、みんなで囲む食事の時間を大切にされ、楽しい話題を提供してくれました。


普段の生活は質素にされていましたが、
人に対してお金を惜しむことはありませんでした。

結納はしませんでしたが、夫(息子)はそんなに貯金もしていないだろうからと、身に余るほどの結納金をいただいたり、私が出産して実家に帰った1ケ月後に、お舅さんと夫で、孫を見に来るのを名目に、母に、お世話になりました…と、生活費1ケ月分を持ってきてくださいました。

色んな方に聞いてお話しをして動いてらしゃるんだろうなと、母といつも感心していました。

義理の母が入院することも何度かあり、お見舞いに行くと必ず、交通費と、同じ部屋の方にちょっとしたお菓子を買ってきてほしいと気配りも忘れず、疲れただろうから、これで、夕食を買って帰りなさいと私への心配りも忘れず、お金を渡してくださいました。


子どもたちのお誕生日には、会える時はプレゼントを買ってくれましたが、会えない時は、忘れずお祝いのお金を送ってくれることもありました。


身体が辛そうな時も多々ありましたが、私が困った時は、どうしたらよいか考えてくれ、動いてくださる方でした。

口だけではなく、手をかけてくれる頼りになるお姑さんでした。

私もそうありたいと思います。

亡くなって、13年になりましたが、義理の母がしてくれたこと、一緒に過ごした時間は、今でも鮮明に覚えています。

残してくれたものはたくさんありましたが、
何より、夫を生んでくれた義理の母に感謝です。

世の中、「嫁と姑」問題などありますが、私にとっては無縁でした。


もしかしたら、亡くなってしまったから良いことばかり思い出されるのでは…と思う人もいるかもしれませんが、本当に、義理の母がお姑さんで良かったと常々思っていました。


13回忌を終えて、お姑さんのことを書き綴っておきたいと思い、また息子がお嫁さんを連れてきた時に、義理の母がしてくれたことをお手本にしたいと思います。

いつのことやら  笑。

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