長女の高校受験、真っ最中。2月10日に私立受験を終え、望んだコースで無事合格。
15日に第一志望の公立高校を推薦で受験。難しい高校なので、どうかな…とは思ったものの、娘もずっと頑張ってきているのを見てきたし、何回か受けた塾の模擬テストでは、常に合格していたので、なんとなく大丈夫だろう。受験番号は必ずあると思って一緒に合格発表を見に行きました。
第一志望 合格発表当日
行きの電車の中では、長女はずっと緊張していました。
あまりにも緊張していたので、私はデンと構えて落ち着かねば…と自分に言い聞かせ、大丈夫大丈夫…と長女に寄り添って、高校へ向かいました。
定刻通りに受験番号の載った看板が出てきて、長女の手を引っ張り、小走りに見に行きました。
番号はあると思って見ていたので、ずっと探しても見つからず…
隣で一緒に見ていた娘の声で我に返りました。
「番号、無くない?」
えっ?そうか…
まず受け入れるのに時間がかかり、次に娘が気になりました。
娘はすでに悟り、後で聞いたところ、受かった子や、きっとダメだったんだろうなという、色んな子の表情を見ていたと言います。
私が最初に取った行動は、トントンと娘の背中をさすったような気もします。。。
一緒の学校から推薦受験を受けたのは4人。
その中の3人が女の子。
まだ良かったのかどうなのか、同じ学校の子は番号が並んでいるので、娘も合わせて、女の子3人とも番号がないのがすぐに分かりました。
そして、その同じ学校の女の子と、行きの電車は同じ電車に乗っていたのは分かりましたが、何となく離れて歩き、発表も離れて見ましたが、振り返ると同じ結果だったその女の子が、そっと、こちらを待っていてくれたのが娘にとって救いでした。
2人歩み寄り、残念やったな…と笑顔で讃え合ってるように見えました。
2人とも心の中はとても辛いことでしょう。
それでも、同士という絆でその瞬間は結ばれ、もう1人、残念な結果だった女の子と最寄り駅で合流して、3人で学校に元気よく(みえました)報告に行きました。
もし、一人だけ違った結果だったりすると、それは想像を絶するくらい悲しかったと思いますが、そこはまだ救いでした。
みんな元気を振り絞ってたのかもしれません。
分かりませんが、娘に限っては、友達と別れた瞬間にシクシクと泣き出しました。
帰りの電車の中でずっと泣きたかったのでしょう。
我慢していたんだと思います。
よく頑張ったね。
ここを目標にずっと頑張ってきたので、娘の落胆は手にとるように分かりました。
ありたけの言葉で励ましましたが、今の娘には何を言っても響かないと分かっていました。
でも、何か声をかけずにはいられませんでした。
こんなに落胆しても、来月3月に同じ高校の一般入試が控えています。
下を向いていてはいけません。
でも、しばらくは落ち込むでしょう、とことん落ち込めば、後は這い上がるしかない、時間が解決してくれる。
娘の這い上がる力を信じて、出来る限り前向きになる言葉、娘の気持ちを想像して、放りっぱなしにならないよう、過干渉に声をかけ過ぎないよう、私は淡々と家事をこなし、なるべく平常通り過ごしました。
その晩は、娘はやはり、自分の部屋で泣いていたので、少しでも気持ちを鎮めることが出来たらと、何年かぶりに一緒に寝ました。
少し受験の話しもしましたが、他愛もない話しをしながら。。。寝付くのをみて、私も眠りました。
合格発表 翌日以降~登校するまで~
落胆して、発表の翌日から中学校の最後の期末テストです。
推薦試験や合格発表もあったので、娘はほとんど手をつけれていません。
内申にはもう関係ないし、消化試験なので、どんな点数でも良いから受けるだけ受けておいでと前日に話してはいましたが、起きてきた瞬間から涙をこらえているようで、何とか制服に着替えましたが、もう涙が止まらず、学校は休むことにしました。
とてもじゃないけど、行ける心理状態ではありませんでした。
娘はごめんなさい、ごめんなさいと謝っていました。
学校に行けないこと、今回の推薦試験で期待してくれていた塾の先生はじめ、私たち親や、祖父母、期待してくれていた友人、娘に関わってくれたすべての人に謝りたいと。
また、みんなに励まされるのを想像して、それに応えられないと。
私は、謝ることではない、よく頑張った、みんなそんな気持ち、お母さんは、あなたが泣いているから悲しいのであって、結果に悲しんでいるのではない、今は前を向くのは難しくても、時間が経って、気持ちを切り替えて、前を向いて笑ってくれればそれで良い…塾の先生も、みんなもそう思ってる…と何度も何度も言いました。
とにかく、しばらくは何もせず、ゆっくりする時間が必要だと思いました。
気になりましたが、一人の時間も必要だと思ったので、仕事に行きました。
帰ってきたら、動画など笑いながら観ていて、ホッとしました。
発表後の2,3日は、気力もなく本当に落ち込んでいましたので、私としては、とにかく、笑ってくれたら良い…そんな心境でした。
その後は、まだ学校に行けずにいたものの、家では元気になってきて、一般試験に向けて、勉強も出来るようになってきました。
塾はオンラインで受け、気にかけてくれていた塾の先生が、娘を忙しい中、隙間時間に呼んでくれ、娘に他愛もない話しをしてくれました。
推薦で受かった科も、一般で受ける科も入学してからの授業のレベルは変わらないと。
娘はそれを聞いてやる気が出たように見えました。
そして、合格発表から10日経って、学校に行けるようになりました。
もう少し休みたそうでしたが、最後のほうは長期的に休んでしまったことで、行きにくくなってるだけで、これ以上休んでしまうと、もうすぐ控えている一般入試に行きにくくなると判断して、3月になったタイミングで行った方が良いと、前日に諭すように話し、翌日は娘の意思に任せていました。
朝、起きてきて、緊張した面持ちでしたが、淡々と制服に着替え、いつも通りの時間に家を出ていきました。
いつも一緒に行く友人たちが、久々に登校する娘に歩み寄り、喜んでくれるのをそっと見送り、ジーンとこみ上げるものを抑えながら仕事に向かいました。
人って落ち込んでも、こんな風に立ち上がっていくんだと、娘を見ながら実感しました。
大丈夫!前を向いていこう
きっとこういうことがあったよね…と笑って話せる日が来るはず。
そして、その頃にはきっと、ひと回り大きく、さらに強くなった娘になっていると信じて、正真正銘、最後の高校受験まであと少し、もうひと踏ん張り、親子で頑張ろう!
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